実際の仕組み
ここでは、すでに37の注音文字が読めることを前提にしています。まだであれば、まず2時間ガイドから始めてください。入力は、音節をすでに音読できることが前提になっているためです。
注音のIMEは翻訳機ではありません。音から漢字を検索する仕組みです。 発音する順番どおりに1音節分の文字を打ち、声調を押し、スペースで確定します。するとIMEが、その発音を持つすべての漢字を候補として示します。
你好 を打つには、S、U、3 の順に押すと ㄋㄧˇ になり、続けて C、L、3 で ㄏㄠˇ になります。これは台湾の小学生が習うのとまったく同じキー操作で、台湾で売られているキーボードに注音の配列が印刷されている理由でもあります。打とうとしている単語の注音の綴りに自信がないときは、このサイトの漢字→注音変換ツールで先に確認できます。
複数の漢字が同じ読みを持つことが多いため、たいてい選ぶ作業が必要になります。優秀なIMEは入力の癖を学習し、よく選ぶ候補を先頭に出すようになるので、打てば打つほど選ぶ作業は速くなります。
配列と、それが理にかなっている理由
大千配列はでたらめに決められたものではありません。声母はキーボードの左半分に、韻母は右半分にまとまっていて、4つの声調記号は数字段の3、4、6、7に置かれています。中国語の音節はすべて声母→介音→韻母→声調という順序で進むため、手は自然と左から右へ、そして上へと、音の順番どおりに動きます。
他にも配列はあり(倚天/ETen、IBM、許氏/Hsu)、台湾の入力者の中にはそちらを好む人もいます。しかし大千はどこでも標準であり、特に理由がない限りはこれを覚えるべき配列です。
有効にする
主要なOSはすべて、注音の入力方式を標準で搭載しています。どれもダウンロードは不要です。
- iPhoneとiPad:「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」→「中国語(繁体字)」→「注音」の順に進みます。切り替えは地球儀キーで行います。
- Android:「設定」→「システム」→「言語と入力」を開き、「中国語(繁体字)」を追加したら、Gboardの言語設定で「注音」配列を選びます。
- Windows:「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」を開き、「中国語(繁体字、台湾)」を追加してから、「Microsoft Bopomofo」入力方式を追加します。切り替えは Windows キー + Space です。
- macOS:「システム設定」→「キーボード」→「入力ソース」→「追加」→「繁体字中国語」→「注音」の順に進みます。切り替えは Control + Space です。
速くなるには
配列を知っていることと、実際に打てることは別の話です。ボトルネックは ㄑ が F キーにあると覚えていることではなく、それを考えずに行いながら同時に候補の漢字を選ぶことです。
役立つことが2つあります。まず、孤立した音節をドリルするのではなく、実際に伝えたい内容を打つこと。候補を選ぶ作業は、実際の単語の文脈の中でこそ効率よくなります。次に、画面のキーボードを見ないようにすること。これはタッチタイピングと同じ、体で覚える種類の問題であり、解決策も同じです。
目安になる目標があります。自分の名前、住所、短い挨拶を、見ずに打てるようになることです。これでキーボードの大部分をカバーでき、しかも実際に使う練習ができます。
ピンイン入力についてはどうか
ピンインのIMEはラテン文字の位置をすでに知っているぶん、始めやすいものです。台湾以外の学習者にとっては、それが現実的な選択でしょう。
注音入力の利点は、発音を正確に知ることを否応なく求められる点です。ピンインのIMEは寛容で、部分的な入力や多少間違った綴りからでも正しい漢字を見つけてくれることがよくあります。注音のIMEはそうはいきません。ㄣ か ㄥ かがわからなければ、その単語を打つことすらできません。最初のうちはもどかしいものですが、時間が経つと本当に役立ちます。
入力が自然にできるようになったら、アプリの Sentence Typer で、孤立した音節ではなく文章全体でスピードを鍛えるとよいでしょう。